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8月10日(月)

いつも使用している一眼レフデジタルカメラが、どうやら前触れなくいきなり故障してしまったもよう。屋外での写真が撮れない無念さ極まれり。ひどい蒸し暑さも相まって、近所の公園からも足が遠のいていたこのひと月であった。
けれど、池の水鳥たちはどうしているかなと日頃から頭の隅に置いてはいるので、一応控えのカメラ片手にある日の午後久々に寄ってみることにした。 その前に、猫だらーん。「この暑さの原因は貴様か?」と問わんばかりのうらめしフェイス。

 


池に着くと、ほぼカルガモしか泳いでいない状況で、思いのほか閑散としていた。とりあえず、その場にいる皆は元気そうだ。

 


控えのカメラでは、やはりどうもよく撮れない。その上、今季最高気温+絶賛晴天中という空の下でマスクをして歩き回って苦しい呼吸でぜえぜえ喘ぎ、自身の体温も今季最高を記録する予感が走る。(※変温動物体質のため)

はあ、もう今日はいいや・・・と早々に撮影を断念し、草むらで涼んでいたカルガモ一家の近くに身を屈めて4羽の子供たちを眺めていた。すると、小学生と思しき男の子が駆けてきて、私の隣にしゃがんで「なに見てるの?」と話しかけてきた。いかにも夏休みといった半そで半ズボン虫取り網姿。こんな時、普段は年配の紳士や年長のご婦人に声をかけられることが多いので、意外さも噛みしめつつ新鮮な気分で応答。「カルガモの子供だよ」「かわいいね」「かわいいね」

結論から言うと、少年は昆虫生き物博士であった。
素手で虫や蝶を難なくつかまえてきては、私の目の前に差し出して名前も生態も解説してくれる。泥だらけの小さな手に乗った見たこともない昆虫を次々に紹介される。彼曰く“最大のダニ”なる者もいたが大丈夫なのか。
今、間違いなく自分は面白い経験をしていると楽しくなった。そして、誰かとすれ違う一歩の間にもこんなに多種多様な虫たちが生息していたのかと、改めて驚く気持ちも強く湧いた。

小ぶりの網も駆使して、池の中からエビだの小魚だのと生き物をすくい上げる。メダカだけは「めっちゃ速い」ので捕獲はちょっぴり苦手。網の中を間近に覗き、カイツブリやアオサギたちが食している水中生物の姿形がはっきりと分かった。
以前に池でとったドジョウは、おうちで飼っているそうだ。トカゲやザリガニとも同居していて、ほかにも初めて聞く名の虫がたくさん挙がった。

 

 


自分も遠い昔に彼くらいの小学生だった頃は、同じような野生児だった。泥だらけ水だらけで自然の中を駆け回り、躊躇なく生い茂った草むらに手を差し入れ、水辺ではザリガニやメダカやオタマジャクシを夢中で探し、蝶やトカゲを連れて帰ったりもしていた。木登りも日常で、当たり前のように様々な虫に出くわした。
それでも、彼ほど個々に対して深く詳しい知識も持ち合わせていなかったし、大人に真っ向から説明できるほどの自信も培ってはいなかった。「トカゲってどのくらい生きるの?」との質問に、間髪入れず答えてくれる少年なのである。種類にもよるが、長ければ20〜30年生存する個体もいるらしい。並んで歩く際にも始終興味深い話を披露してくれて、感心する思いでふんふん耳を傾けていた。実際色々学んだ気がする。

 


飛べないほど弱った蝶を、「カモにあげよう」と池に投げ入れる。一羽のカルガモがすかさずすいーっと寄ってきて、阿吽の呼吸でぱくっ。「ありがとー」とばかりに顔だけこちらに向けて視線を残しながら遠ざかっていった。植物食だと思っていたカルガモが蝶を食べるという事実を、少年の行動により初めて知った。
あるいは「蝶がかわいそう」と感じる人もいるかもしれない。けれど、その場から身動き取れない蝶は時間の問題でそのまま力尽きるしかない運命だ。彼に蝶の苦しむ時を短くする意図があったかどうかは定かではないが、様々な言動を通して「好きな生き物をひたすら自然に日常に組み込んでいる子」のような印象を個人的には受けた。

 


一緒に緑の中で行動する間、二人でたくさんのセミの抜け殻を目にした。百単位の数だったかも知れない。
少年はいち早く羽化中のセミを見つけ、「あと30分で出てくる写真撮れるよ!」と教えてくれた。
残念なことに、そのセミはそのほんの30分の間に半身を誰かにかじられてしまったようだった。ほかにも、殻の中にぴったり収まったまま死亡していたりと、殻からの脱出に成功しなかった例を3つ見た。全員が無事に成虫になるわけではないのだ。野生に生きる身は甘くない。それはいつも追っている鳥たちも同じだ。

 


体の一部かのごとくに自転車を乗りこなし、園内を縦横無尽に移動しては生き物の発見と捕獲と解放を繰り返す少年。
ほぼ毎日、一人で一時間漕いで公園にやってきては長居するらしい。それを証明するかのように真っ黒に日焼けしていた。
お気に入りは、リュックから取り出した缶に入れてお持ち帰り。
おうちで一緒に暮らす昆虫や水中生物が、この夏も増えるばかりだろう。

 


最後に「いつもここにくる?」と尋ねられ、「いつもではないけど、近くに住んでいるからたまにカメラを持ってくるよ。たぶんまた会えるね」と返事。
ふーん、ぼくは6時までに帰らなきゃ。今何時ですか?
私に現在時刻を確認する時だけなぜか必ず敬語になる少年。
カマキリみたいな黄緑色の曲線が入った格好いい愛車をとばす後ろ姿を見送りながら、再会を確信した。




8月7日(金)


新作 「友禅和紙の和風クリップボード(用箋挟)」 を掲載いたしました。

クリップボード おしゃれ
【ハンドメイド】友禅和紙の和風クリップボード(用箋挟)


クリップボードは、用箋挟(ようせんばさみ)・ペーパーホルダー・紙挟みなどとも呼ばれます。
用箋挟は機能性の高い文具のイメージが強いような気がしますし、ペーパーホルダーは少々ジャンルの違うものを想像される方が多いと思われますのでこの名でいこうと思ったのですが、今はクリップボードといえば「コンピュータの一時データ保存」が真っ先にくる時代なのでした・・・

クリップボード おしゃれ

筆記の下敷きに。書類の保管に。お部屋のインテリアをかねて。お祝いのプレゼントやお礼の贈り物、海外へのお土産品に。

友禅和紙は、北欧風の雰囲気がある絵柄で7種そろえました。
おしゃれで和風かわいいクリップボードです。

クリップボード 北欧


クリップボード かわいい


紙製ながら、本体には2mm厚の芯ボール(*ハードカバー製本で表紙に用いられます)を使用して作成していますので、しっかりとした印象はあるかと存じます。
なお、高温・多湿などの条件によっては若干変形する可能性もございますむね、予めご了承いただければ幸いです。


クリップボード 和風

サイズは、各5種類ご用意いたしました。
(A4対応・B5対応・A5対応・B6対応・はがき対応)

こちらの画像の大きい方は「B5サイズ対応」、小ぶりの方は「A5サイズ対応」で、それぞれ対応するB5用紙・A5用紙を挟んだイメージです。



一般的なコピー用紙で20〜30枚ほどまでが、挟める上限の目安になります。

裏面のイメージです。

3色のクラフトボードを用い、各クリップボードの色柄に似合う色を貼り合わせています。

クリップボード 裏面


「特定のサイズで作成してほしい」
例:「クリップボード1(赤色系花柄)」 を縦20p横15pのサイズで作ってほしい

「ほかのアイテムに用いている友禅和紙を用いて作ってほしい」 
例:「フォトアルバム*2(朱地金襴緞子)」 の絵柄でB5サイズ対応のクリップボードを作ってほしい

などのご要望がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。できる限りお応えできればと思っております。




クリップボードの試作品を紹介したのは、ちょうど昨年 2019年8月の日記 でした。


当時作った数点のクリップボードは、今もそのまま日々使用し続けています。使い方がまあまあ良いのか(?)、想像していたより傷みは見られない印象です。


以前友人に贈った際には、「クリップボードってあんまり使わないな」と悲しくも率直な宣言を受けたりもしましたが、自分は仕事柄もあってか日常的に色々と便利に使用しています。こればかりは人や状況にもよると思いますので、ご入用の方は楽しくご利用いただければ光栄です。


新しいアイテムを増やすとなるとやることが満載で時間はかかってしまったものの、なんとか商品化を実現することができ、個人的には喜ばしく思っています。

クリップボード おしゃれ




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