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涼風工房にお立ち寄りくださいまして、誠にありがとうございます。
この小さな店は、皆様に支えられながら、店主である私滝本涼子が一人で営んでいます。

商品の制作を中心に、メール応対、写真撮影、ウェブ管理、材料の仕入れ、発送の支度、
新作やオーダーメイドのデザイン・・・日々やることが追いかけてきては気合で勝負する、
そんな昼も夜もないど根性な営み方です。

決して効率が良いとは言えないこの仕事を続けて、20年以上が経ちます。
何が継続を促すのだろうと、時にふと考えます。

きっと、物を作ることがやっぱり単純に好きなのだと思います。
そして、自分の手で生み出した品を購入してくださる方に喜んでいただけることが、
全ての活力の根幹となります。

そこから伸びる枝には確かに、かけがえのない充実が常に実っているのです。









日々欠かせないもの・・・音楽・ブラックコーヒー・生セロリ・玄米茶

好きな言葉・・・「自由自在」 「粋」

好む色・・・黒

愛用している香・・・龍涎香

気になる絵描き・・・伊藤若冲・甲斐庄楠音

好きな小説家・・・桐野夏生

出身地・・・千葉県柏市

住んだ場所・・・柏(高校生まで)・横浜(1992〜2010年)・札幌(2011〜2018年)
  ・横浜(2018年〜)

使用PC(OS)・・・FMV-BIBLO NF/G50 (Windows 10)

趣味・・・カメラ片手に自然散策して野生動物や野鳥を激写すること・読書

特技?・・・時間さえ許せば30kmくらいまでなら徒歩で移動できる


猛虎図(一部)/伊藤若冲






涼風工房を開店したのは、2000年9月でした。
元々は、「和紙グリーティングカードと小物の店」と銘打っており、商品数も決して豊富ではありませんでした。
今思えば、当時はインターネットやネットショップの黎明期と言える時代で、私も初めてパソコンを見て触るという状況
でした。テストで自分宛にメールを送信することすら一大決心が必要だったことを覚えています。

そのような状態でどういう訳かいきなりウェブサイトを作成することに相成り、頼りは一冊の初心者向け参考書だけ。
何もしなければ何も起こらないという、いたって平凡な視点を支えに、無知丸出しの中この店はおっかなびっくり始動
しました。

はなから制作や運営に関する勉強の裏付けもなく、仕事として成り立たせるためにありとあらゆる種類の大波小波を
おぼつかない足取りでまたぎつつ、少しずつ少しずつ前進を試みてきました。ウェブショップでこのような手作り品
販売を生業とするためには、半端な覚悟では無理であることが身に沁みて分かりました。

取扱い商品の中心にウェディングペーパーアイテムを据える方針を固めたのも、開店後7年ほど経過してからでした。
招待状に限っては2000年の開店当時から扱ってきましたが、当初は種類も数点、あくまで取り扱い商品のごく一端と
いう位置付けでした。

嬉しいことに年々そちらのご依頼で声をかけていただく機会が増えてゆき、私自身非常に遣り甲斐を感じることも手伝い、
また商売として店を存続させるためにも思い切った変化が必要だったので決心した経緯があります。

結果、大きな転機となり、まだまだ学ぶべき事柄は多いものの、進むべき道しるべを見つけることができました。

「涼風工房さんにお願いして本当に良かった」
これから晴れの日を迎えられる新郎新婦様に喜んでいただけることは、大変に光栄なことです。
専門店のように首尾よくスマートにはゆかない部分もあるかと思いますが、今後もより研鑽を重ね、主役のお二人、そして
招かれるゲストの皆様に好んでいただけるアイテムを目指し、真摯に取り組んで参りたいと思っています。

国際結婚をされる新郎新婦様からのご依頼をいただく機会も少なくなく、これまでアメリカ・ヨーロッパ・アジアを中心に、
様々な国に商品をお届けしてきました。遥か遠方より当店の品に目を留めていただき、本当にありがたいことだと感謝の
気持ちでいっぱいです。そして、これがインターネットの凄さなのだとつくづく感じます。

率直な気持ち、涼風工房はお客様に恵まれていると思います。
だからこそ、当初はへなちょこ店主でも、どうにか今は半人前を過ぎ、少しは大きく構えることができるようになったのだと
考えています。

「自分らしく生きる」とはよく耳にする言い回しではありますが、実現は容易ではない場合も多いことでしょう。
幸運なことに私はその実感を今は持つことができ、どの時よりも自由な風を感じます。

皆様のお陰で、涼風工房はここにあります。


ちなみに、涼風工房の涼風とは、涼しい風のことではありません。
店主の名「涼子(りょうこ)」から 「涼」の字を取り、「和風」「洋風」などの「○○風」にちなみ、
際立って変わっているわけではないけれど、自分風なもの、自分にしか作れないものを追求する意味を
込め、名付けた名なのです。

「特別奇抜で珍しいわけではないけれど、こんなのあんまり見たことないよね」
そんな風に楽しんでいただけるような物作りを目指しています。


若干の歴史










2001年から2004年にかけて、7回ほど出展
した東京ビッグサイトでのイベント、デザイン・
フェスタ。

毎回活気と熱気に漲る、刺激に満ちた場内
でした。
例えるなら、大人の文化祭。この場で様々な
物作りをしている人々と出会いました。



そのほかにも、百貨店や目黒雅叙園などの
イベントに出店いたしました。



開店当時の昔は、ウェディングアイテム以外でも
オーダーメイドの品のご依頼はよく承っていました。
印鑑ケースやキーホルダーや作品展示用の額など、
色々作成した中で間違いなく二度と作れない
ランキング第1位は、端午の節句の「かぶと」!


2006年以来十数年に渡り、光栄なことに
漫談家・綾小路きみまろさんのお名前入り
オリジナルぽち袋も数多く作成させていた
だいております。


 

 

 



手書きの原稿をパソコンに打ち込み、校正・印刷・
製本・・・という流れで進みました。
編集者気分も存分に味わいました。

製本は、一枚一枚に印刷した本文記載用紙を
まとめて固めるところからはじまり、一冊完成
させる度に多くの工程が必要です。その分、
出来上がった時の感慨もひとしおとなります。


2017年の夏に、初めて製本の仕事も行いました。
店主の母(歌詠み)の依頼で、ハードカバーの歌集を45冊
作成いたしました。サイズはB6大、約120ページほどの仕様です。
もしこのような歌集や詩集、自伝・小説などの自費出版をお考えで、
一冊一冊手作りでよろしければ、ぜひご相談をいただければ幸いです。

2017年の9月の日記 に詳細を記載いたしております。
 

 

*一冊は国会図書館に寄贈されています。



2022年の8月の日記 にて制作の工程など
詳細を紹介いたしております。

2022年の夏に、二度目の製本仕事を行いました。

 

 






中表紙に「Minister for Foreign Affairs of Japan」と
記載する際には、どこか身の引き締まるような思いが
いたしました。
*当時の外務大臣は、現デジタル大臣の河野太郎氏でした)

全体のサイズが大きく、特にご記帳用紙に用いる
A3サイズの洋紙の選定や扱いにやや苦心した面が
ありましたので、実際にご使用後にご満足いた
だけたむねご連絡を頂戴することができ、ほっと
胸をなでおろしたのでした。


2018年には、外務省よりお声をかけていただき、オーダーメイド
ゲストブックの作成ご依頼を頂戴いたしました。
外国からの来賓に記帳していただく用途で、冊子サイズも通常より
2倍ほど大きいA4大
(開いた状態がA3大)となっております。
平素芳名帳ではご記帳用紙に和紙を用いておりますが、万年筆での
記帳に適した洋紙で作成するご要望がございました。
(冊子は左開き・罫線欄は横書き)


 

 





雑誌・新聞などで涼風工房を
紹介していただきました。



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