トップページ > 日記・雑記帳 > 過去日記 > 2021年10月



 

 

10月1日(金)


二週間に一度の図書館通い継続中。最近読んだ本は以下のような感じです。


悪童日記/アゴタ・クリストフ著(堀茂樹訳)

・悪童日記 / アゴタ・クリストフ著(堀茂樹訳)

・孤狼の血 / 柚月裕子著

・絶望ノート / 歌野晶午著

・こわれもの / 浦賀和宏著

・間宵の母 / 歌野晶午著


「悪童日記」は、20年ほど前にハードカバー本を購入していたのですが、以前長距離転居の際にほとんどの蔵書を処分してしまい、その中に含まれていました。その時は、もう読まないだろうと判断したと思われますが、ところがどっこい。本というものは、いつまた再び読み返したくなるかまったくもって分かりません。今回痛感。急に無性に読みたくなり、その世界観を堪能しました。

時代や場所の記述がない物語。おそらく第二次世界大戦下のハンガリーが舞台で、「大きな町」に住む双子の少年が、疎開のために親元を離れ「小さな町」にやってきます。そこには、単身で自給自足暮らしをしている母方の祖母がいるからです。彼女は過去に自分の亭主を毒殺したと噂され、町の人々には「魔女」と呼ばれる人物。双子は双子で、ただの子供たちではありません。一心同体を超越しているかのごとく、本当は一人の存在なのではと疑いたくなるような一体感を醸し出す二人。過酷な世の中を生き抜くためには強い人間になる必要がある事実をすぐに悟り、独自にあみ出した「練習」の数々を日々重ねてゆきます。二人で交互に殴打し合ったり、息苦しくなるほどの罵声を浴びせ合ったり。それはある意味、人の心をなくすための練習でもありました。奇妙な3人の奇妙な共同生活。甘い展開は皆無で、残酷さに満ちていると言っていいのに、個人的にはなぜか不快感がわかず、独特の空気に支配された読書体験を清々しくさえ感じます。不思議な魅力を備えた筆致なのです。

初めて読む作家・柚月裕子さんの作品、「孤狼の血」もとてもよかった!
昭和の広島が舞台、簡単に言えば警察(マル暴)と極道の争いの物語。ある種王道でありながら、登場人物の魅力、現実味のある素晴らしい描写や話運び、捻りと余韻のある結末に釘付けになりました。文章自体も大変好みで、文字を追うのが心地よく、嬉しくなってしまいました。
三部作ということなので、続く「狂犬の目」「暴虎の牙」もぜひ借りるつもりです。・・・が、人気を物語るべく、前者は数十人待ち、後者は数百人待ち。予約を入れて気長に楽しみにいたします。




8月の日記 で紹介した、ひとえうさぎさん。ええ、愛はやみません。


 http://www.hitoeusagi.com/

頭に何かをかぶる度に、行き場がなくなるお耳がたまらない・・・

 
http://www.hitoeusagi.com/

そして100円ショップのダイソーで発見!

迷いはなかった・・・

ちょうど鍵につける大きめのキーホルダーがほしいところだったので、これ以上ないアイテムが手に入りにんまり。

ひとえうさぎ ダイソー




過日、キンモクセイの香りがマスクを急激に貫いてくるようになった頃。
お安めの食材を求めスーパーマーケットを回り、大きなリュックにつめては背負い、今日も重いなあ肩こっちゃうよと内心独り言ちながら帰路に着く浅い晩。
小学生になりたてくらいの女の子と、高学年もしくは中学生と思しき女の子の、姉妹らしい二人組が歩道に立ち止まっていた。見れば、お姉ちゃんは夜空に浮かぶ月に両手で高く持ったスマートフォンを向けている。まん丸にはもう少しというところのお月さま。優しいまなざしで、ちょっとだけ微笑んで、でも真剣で、姿勢のよい背に一つに束ねた長い髪を垂らした凛とした佇まいの少女は、月をきれいに撮るために、なかなかシャッターを押せないでいる様子。すぐ脇の車道では、明かりを灯した車がひっきりなしに行き交う。高さのあるマンションも目立つし、この場所からは空が狭く感じられる。その夜空の隙をぬうように、少女の正面で見事に輝く初秋の月。妹ちゃんは、最初こそスマートフォンがとらえる画面を一緒に覗き込んでいたが、撮影に時間をかけるお姉ちゃんにじれたのか、スキップしながら、謎の踊りを披露しながら、マスク越しでも分かるにこにこ顔で、お姉ちゃんを置いて道の少し先をゆく。二人の信頼関係が滲み出たような、微笑ましく愛らしい振る舞い。
私が二人を追いぬいてしばし経ち、振り返って見ても、お姉ちゃんはまだ同じ場でスマートフォンをかざしていた。あんなに愛しそうに月を見つめる女の子に、初めて会ったと思った。妙に嬉しく、その後の帰り道、私もマスクの中でずっとにまにましていた。荷物の重量も気にならなくなった。
あなたたち姉妹は、知らず知らずのうちにこうして一人の人間にささやかな幸せをもたらしている。





オーダーメイド品、お任せ無地封筒です。

*サイズ:縦18p横8p

計20枚を3種類でご用意いたしました。
内2種は、羽二重和紙を用いてより和風の封筒らしく。


制作のご希望がございましたら、お気軽にご相談いただければ幸いです。






画像の整理をしていて発見。
2019年の早春に作った、お任せオーダーメイド品のご祝儀袋です。

姪御さんの入学祝いのためにご依頼いただき、うら若きお嬢さんの新たな門出に似合う品になればと思い制作したことを思い出します。


 



トップページ > 日記・雑記帳 > 過去日記 > 2021年10月